汽水

夜にも関わらず珈琲を飲んだ。特に理由があった訳ではなく、そういう気分だっただけである。珈琲を飲みながら、手帳を手に取り、自分の頭の中を整理した。日記も、手帳も、ある意味同じだ。よく分かっていることは書かないし、よく分からないことは書けない。その間の汽水域を掬うようにして書いている。要は「自分はこう考えていたんだな」という収穫が欲しいのである。……と、あまり真面目になりすぎるのも良くないのかもしれない。最近思うのだが、この日記は内容がどんどん禁欲的になっていて、目指すべきところとは別の方向に向かっている。なんというか、もっと自由に、もっとテキトーに書いていたいのに。