寮の前にはクヌギの木

セブンイレブンの杏仁豆腐を食べた。独特な風味がキライな人もいるけど、僕は好きだ。爽やかさと円やかさを併せ持っていて、なんだか複雑な味がする。例えようがない。加えて、「あんにんどうふ」という響きさえも可愛い。たぶん、雰囲気で好きなんだと思う。

まあ、セブンイレブンに行ってたわけだが、外の空気はやっぱり良かった。空は曇っていたけど、明るさで御日様の位置が分った。川の水は益々透明で、黒い鯉が2匹泳いでいるのが見えた。クヌギの木は冬らしく、褐色の葉っぱを枝にぶら下げていた。

クヌギは縁起が良いと聞いている。クヌギは「苦抜き」だからという理由らしい。そんなクヌギを眺めながら、僕は自分の中にある「苦」について考えようとしたけど、次の瞬間、考えるのはやめにした。

いつもより早いけど、帰って風呂に入った。そしてなんとなく、湯船に潜ってみた。一人暮らしだからできる芸当だと思う。聞こえるのは水の音。少し重いような音が全体で木霊する。僕は小学生の時、石原スイミングスクールに行っていた。イメージは変わらない。

風呂から出て食べているのは、セブンイレブンで買っていた中華丼。夕食をつくるのが面倒なので、買ってきたのだった。なかなかウマい。美味しく焦げた匂いがする。嗅覚が鋭くなっているのか知らないけど、なぜか感傷的な匂いだ。

明日から(これから)また頑張らないとなと思う。相変わらず1日は重いままだけど、行動しなくてはいけない。きっと見通しは悪くはない。これから、音楽でも聴きながらゆっくり明日の準備をしたい。

では☆