にのやをつぐ

いまだからこそ

研究

2月からSF小説『星を継ぐもの』を読んでいる。これまで何人かの研究者が登場してきたが、どれも知的好奇心に溢れた魅力的な研究者であった。僕が研究者を志す理由は憧れではないのだが、やはり魅力的な研究者に触れると、沸々とモチベーションが湧いてくるものである。モチベーションといえば、僕は小さい頃から実験的なことが好きだった。「こうしたらどうなるだろう?」「どうしたら上手くいくだろう?」そんなことを考えながら試行錯誤するのが好きだった。例えば、紙飛行機はよくやったものだ。翼の端の折り曲げ方 (折り曲げた部分を翼端板という。紙飛行機のそれは実際の飛行機のそれとは少し機能が異なる) を少し変えては、どうやって飛ぶのかを試したりしていた。もちろん研究は遊びとは違う。研究はそのテーマの意義やストラテジーなどについて、真剣に考えて取り組まなければならない。しかし、根っこにあるモチベーションについて言うならば、僕は小さい頃とあまり変わっていないのではないかと思う。僕の純粋な部分である。